◆真昼の月◆

ヘルパーのお仕事、職人仕込みのレシピなどを綴ります。

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視力障害者の移動支援で、私はHさんとJRに乗りました。
3人掛けの優先席の中央が空いていたので、そこへHさんを案内し座っていただき、自分はHさんの正面に立ちます。

いくつかの駅を過ぎた頃から、何か匂っているのに気が付きました。
――なんだろう。
あまり過去には嗅いだことの無い匂い。
いい香りとは決して言えない、どちらかといえば不愉快な匂いなのですが、その匂いの元が何なのか、全然思い浮かびません。

やがて大きな乗り継ぎ駅に着き、Hさんの右隣の人が降りました。
そこへ滑り込むように座ってきたのは、見た目にもはっきりとわかるホーム○スの男性。
大きな声で鼻歌を歌いながら、新聞を読んでいます。
それではっきりとわかりました。
この匂いは、彼が発しているものだったのです。

彼は私と背中合わせに立っていたので、私には彼の姿が見えていませんでした。
ただ匂いだけが漂っていたのです。

自分1人だったなら、車両内の場所を移動したかもしれません。
でも、全盲のHさんが一緒だし、今は仕事中です。
私はそのまま、Hさんの正面に立っていました。

そのうち、Hさんが私に呼びかけました。
「ねえ、かずよんさん」
「なんでしょうか」
「何か匂うよね? なんの匂いだろう」

「!」
私、間違いなく固まりました。

見えていないHさんは、私の返事がなかったので、聞こえていないのかと思ったようです。
さらに大きな声で
「匂うでしょ?」
と言うのです。
周囲のお客さんたちも、白い杖を足の間に置いたHさんを一斉に見ました。
「これ、なんの匂いかなぁ。僕の知らない匂いなんだけど。かずよんさん、わかる?」

こういう時、どう答えるのが良いのでしょう。
隣の席の男性は、鼻歌を歌い続けています。
トラブルになるのだけは避けなければなりません。
私は咄嗟に
「さあ、何の匂いでしょうね。私にもわかりません」と答え、
「ところでHさん、降りる駅は2つ先ですよ。切符はご用意されていますか?」と話を切り替えました。
「駅に降りたら、どこか立ち寄るお店などありますか? それとも真っ直ぐご自宅へお帰りになりますか?」
匂いの話題に戻らないように、一生懸命話しかけ続けました。
降りる予定の二駅区間のなんと長かったこと!

どうやら無事にご自宅までHさんを送り届け、列車内でのことを打ち明けました。
「話題を切ってしまってすみませんでした」と詫びる私に
「ああ、どうりで返事に困っていたんだね。困らせちゃってゴメンね」
と納得していただけましたが、本当に冷や汗をかきました。


もしもまた、あんなことが起こったら、どう対応するのが良いのでしょう。
考えるだけで、その難しさに頭を抱えてしまいます。

こんにちは
ご無沙汰しております~。
すっかりブログを放置してまして・・・。
プロフィール画像に使って頂いてて、嬉しいです。

ところで、なかなか困った状況ですよね。
伝えたいのに伝えるのは憚られる・・・。

私の場合、アレルギー鼻炎もちなので
「あー、今日は鼻炎で匂いがわからないんですよ~。
そうそう!アレルゲンはスギ花粉やカモガヤとかね色々あるんですけどね~」
と鼻炎話に無理やり持ち込みそうです(汗)

2011.09.02 22:20 URL | かぱ #RdrASfiE [ 編集 ]

お久しぶりです
かぱさま、こんばんは。
プロフィール画像、大変気に入っています。
ありがとうございました。

> 私の場合、アレルギー鼻炎もちなので
> 「あー、今日は鼻炎で匂いがわからないんですよ~。

なるほど! 鼻炎ネタはいいかもしれません。
私は全然鼻炎じゃないのですが、とりあえずその場しのぎはできますよね。
でもね、ホントに焦ったんですよ~(汗)。

またお立ち寄りください。

2011.09.03 01:02 URL | かずよん #rNUx50LM [ 編集 ]















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