◆真昼の月◆

ヘルパーのお仕事、職人仕込みのレシピなどを綴ります。

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映画「マルタのやさしい刺繍」は、どちらかといえば目立たない作品かもしれません。
あまりCMやポスターを見かけませんし、予告編も見たことがありませんでした。
上映されている映画館も少ないんです。

4月17日放送の「テレビでドイツ語」の番組内でこの映画が紹介されていました。
舞台はスイスの、ベルン州エーメンタール地方。そこから更に田舎のトループというところです。
主役は夫に先立たれ9ヶ月たった現在も立ち直ることの出来ない80歳のマルタおばあちゃん。
監督はスイスのインターラーケンで生まれた若き女性(1972年生まれ)、ベッティーナ・オベルリです。

なつかしのスイスドイツ語圏、主役は高齢者。
まるで私のための映画のようです(笑)

スイスは日本の九州よりやや小さめという国土に、26の州からなる連邦国で、地方自治制度をとっています。
観光王国スイスですが、田舎に行くと事情はずいぶん違います。
閉鎖的、排他的で女性が選挙権を得たのは日本より25年も遅れている、そんな保守的な面を持っているんです。

そういう基礎知識を持ってこの映画を観ると、受け取る印象はまた違ったものになるでしょう。

登場する女性高齢者たちは、次世代に遠慮しながらおとなしく暮らしていました。
マルタは若い頃裁縫が得意で、ランジェリー縫製を習っていたのですが、夫に「恥ずかしいから人に知られるな」と止められ、シャンゼリゼにランジェリーショップを開くという夢を諦め忘れていたのです。
夫が亡くなり一人になって、その夢を実現させようとした時、彼女の前にさまざまな障害が立ちふさがります。

恥知らず。
年寄りが、こんな恥ずかしい物を作って売るなんて。
息子は牧師なのに。
こんな店があるなんて、この地域の恥さらしだ。


あからさまな中傷と妨害。日曜の礼拝時には息子である牧師から「破廉恥な誘惑から立ち戻るために村民皆が協力しなければならない」と、皮肉な説教を聞かされるほどです。

何度も頓挫しかけるランジェリーショップ開店を、マルタは諦めず実現していきます。
これは少しも恥ずかしいことではない。
この夢をかなえることで、居場所と喜びと生きがいを得ることが出来る――。

二世帯同居家族のあり方や、スイスの老人ホーム事情といった介護職には興味の尽きない部分も多くあり、また一方でスイスの美しい自然と緑豊かな村の風景、重厚な歴史と共存する現代的な街ベルンという目にも楽しい部分もふんだんに見ることができます。

お近くで上映される時には、ぜひご覧ください。
必ず元気をもらって帰れます。

公式ホームページはこちら


懐かしいスイスドイツ語に涙が出そうでした(笑)

英語の「I am……」にあたるドイツ語「Ich bin……」
ドイツ語では「イッヒ ビン……」と発音するのですが、スイスドイツ語では「イッシュ ビン……」になるんです。
他にも挨拶の言葉などにたくさんのスイスドイツ語が使われていました。
女優さんたちもスイス人やオーストリア人が多く、聞いていても全く不自然ではありませんでした。

ああ、またスイスに住みたい行きたいなぁ。














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