◆真昼の月◆

ヘルパーのお仕事、職人仕込みのレシピなどを綴ります。

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NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター主催のバリアフリー映画鑑賞会に行ってきました。
これは埼玉県障害者アートフェスティバルの一環で、映画のほかに、美術、舞台芸術、セミナーというのが行われていました。
上映会は4日間。

12月18日、19日
 SPACE BATTLESHIPヤマト
 武士の家計簿
 最後の忠臣蔵

1月8日、9日
 SPACE BATTLESHIPヤマト
 最後の忠臣蔵
 相棒Ⅱ


という上映作品です。

このうち、1月8日のSPACE BATTLESHIPヤマトを鑑賞してきました。

映画館という場所は、視力障害者をガイドするのに、難しいことが多くあります。
まず、暗い。
劇場内の、列と列の間や通路が狭く、2人並んで歩けない。
シネコンなどは、小さい部屋が複数あり、避難経路を確認しにくい。

それらを、どんな風にクリアしたらいいかも心の中で検証しながら映画館へ行きました。

この日を楽しみにしていたに違いない障害者の方々が、ロビーに大勢いました。
盲導犬と一緒の方、ヘルパーと同行の方、手話で会話するカップルや親子。
みな表情が明るく、会話がはずんでいます。

チケットのもぎりをする場所に机が置かれ、そこでイヤホン付きのFMラジオを借りました。
panasonic RF-ND180Rは、小さくて、視力障害者が操作をするには不向きです。
ですから、渡された時には、チャンネルがロックされ、音量、イヤホンの長さも調整済みとなっています。
上映が始まるまでは、その映画の紹介が繰り返し流されていますが、映画が始まると同時に、音声ガイドに切り替わります。

視力障害者にとって、沈黙は不安を呼びます。
普段何気なく見ている映画でも、沈黙のシーンは多くあるんですよ。
映像では、その沈黙の中で多くを表現し、沈黙だからこそ伝わる雰囲気というものがあるのですが、視力障害の方には、それがひとつも通じません。
予告編が終了すると、本編が始まるまで沈黙があります。
映画の配給会社や制作会社のテロップが流れているのですが、音楽も音声もありません。
ですから、ガイドはここから始まるんです。

東宝株式会社、SEDECインターナショナル、ロボット

淡々と読み上げられるこれらの会社名が始まると、「いよいよ本編だな」とわかるわけです。


ヤマトは、私が学生時代にどっぷりはまった、大好きなアニメです。
目を閉じていても、その形やキャラクタの顔、戦闘シーンなど、ストーリーごとに思い出すことができます。
でも、ヤマトを知らない視力障害者には、どんなふうに感じられるのでしょうか。
音声ガイドが「ヤマトの何百倍もある大きな艦から――」と言っても、そもそもヤマトの大きさを想像することができるのでしょうか。
場面が切り替わるごとに「艦長室、地球の司令室、格納庫」と入る説明は、うるさいですが、これがないと、どこで誰が何をしているのかわかりません。
必要ですが、興ざめなのは違いありません。

基本的に、ガイドとセリフがかぶることはないので、説明が入るタイミングは難しく、そう多くはないのです。
そうなると、少ない言葉で的確に映画を表現する、すぐれた音声ガイドを制作することが重要でしょう。
それって、すごく難しいことだと思います。

とはいえ、来場した方の多くは、映画終了後にこやかに帰宅の途につきました。
耳からの情報だけで、せいいっぱい想像力を働かせ、頭の中にその映像を思い浮かべた148分間。

映画の感動をみんなのものに
NPO法人メディア・アクセス・サポートセンターの取り組みが、さらに充実して、多くの人が映画館で感動を味わえたらいいなと思います。



字幕付き鑑賞は別エントリーにします。

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食後はくつろぎタイム。
大きなテーブルをふたつ繋いで即席の卓球台にします。
ピンポン玉がテーブルの外へ出てしまわないように、空っぽの牛乳パックを並べて両端に土手を作ります。
プレイヤーは椅子に座ったままです。
ピンポン玉はバウンドさせません。エアホッケーのように打ち合うのですが、打ち合う道具が空のティッシュボックスなんです。
ティッシュボックスって、取り出し口を掴むようにすると持ちやすいんですよ。
それをラケットにしてスライドさせながらラリーするのですが、これがなかなか盛り上がりました。
トーナメント制だったからかもしれません。
選手も応援する人も真剣で、スタッフも熱くなってしまいました(笑)。

運動をしたあとは、呼吸を整える意味もあって、歌を何曲か歌いました。
選曲するスタッフが歌詞を大きな紙に書き、カセットから流れる曲に合わせて歌います。
この日の曲目は
富士山
てんとう虫のサンバ
上を向いて歩こう
だんご3兄弟

でした。
懐メロだけでなく、大ヒットした歌謡曲や話題曲も織り込んでいるそうです。
「孫と歌う」と、みなさん熱心に覚えようとされるので、お土産に歌詞を印刷したプリントを持たせてあげていました。

ご挨拶の後は解散です。再び送迎者でそれぞれのお宅までお送りするのですが、車が出発した後、施設内はすぐに清掃に入ります。
もちろん別な施設ですが、ノロウイルスの大きな被害が報告されて以来、掃除は徹底されています。
床はもちろん、施設内の手すり、水道の蛇口、車椅子のタイヤに至るまで全部にアルコール消毒を施し、アルコールをスプレーしながら拭き上げていきます。
結構重労働です。
送迎者が戻ってきたら、送迎車内を同じように清掃し、スタッフが集まって反省会を行います。

これでデイサービスの1日が終了しました。

具合の悪くなる方も出ず、事故もなく、平安な1日であったことを喜びながら、スタッフは家路に着きます。
利用する側と、スタッフ側からでは視点が違いますが、体験してよかったと思いました。

訪問入浴もそうですが、やはり体験してから決めることをお勧めします。
その施設ごとに、プログラムも雰囲気も食事も全然違いますから、利用者の身体の状態を考え、もっとも合っていて、信頼できるところを選んでくださいね。

利用者さんたちが楽しみにしている昼食ですが、これもそのデイサービスによってまちまちです。

Aは普通の民家を利用しているデイサービスなので、一般家庭にあるようなキッチンで栄養士さんが調理します。
ここを体験した時は11月でしたから、暖かいクリームシチューが出てきました。
また、おやつのゼリーも手づくりで、おいしそうでした。
家具、調度品にこだわりのあるデイサービスですから、食器もおしゃれなものを用意し、盛り付けもきれいでした。
「私は何も食べていない」と叫ぶ認知症の女性がいらっしゃいましたが、スタッフの対応は手馴れたもので、上手に話しかけながらちゃんとお昼までガマンさせ、一緒に食べさせることが出来ました。
この対応はとても見事だったので、後日改めて書きたいと思います。

Bは、大きな施設です。食事は配食サービスからお弁当のような形で届けられます。
デイサービスだけでなく、入所中の介護度の重い方も一緒にダイニングで食べるのですが、刻み食、とろみ食、ペースト食と、いろいろな形の食事を用意しなければなりません。
中には自分で口を開けられないので、ヘルパーが人差し指と中指でこじ開けるようにしてスプーンを入れ、頬を手のひらで揉んで咀嚼させるような方もいらっしゃいました。

Cは、マンション内に、住民が利用できるレストランがあり、デイサービスの昼食もそこで作って配達されます。メニューは肉と魚からチョイスできるので、前の週に選んで予約しておきます。
この日はお肉のメニューが「和牛と野菜のホイル焼き」お魚は「たらのポワレ大根おろし添え」でした。
どちらもハーブなど香辛料が利いていて塩分控えめです。
ちょうどお昼のタイミングでキッチンから運ばれてくるのでアツアツを食べることが出来ます。
おやつは「フルーチェイチゴ入り」で、これも3時頃に届けられました。

食べることは大切です。
おいしく食べて、体力や抵抗力を付け、体調を整えて過ごすことが重要でしょう。
デイによって調理形態や献立、刻み食や糖尿病食への対応も違いがあります。
どんな風になっていて、どう提供されるのか、
盛り付けや食事中の介助はどうなっているのか。
そしてもちろん味が良いかどうか。

デイサービスの利用を開始する前に、チェックし、試食なさった方が良いと思います。


次回は最終回(笑)
お見送りと片付けについて書きますね。
家庭でお風呂に入れない高齢者は多いと思います。
血圧の変動が激しいために、入浴の前後十分注意する必要があるとか、
浴槽が古く、背が高いタイプのため、またいではいることが難しいとか、
足元がおぼつかず、ひとりで入ると転倒の恐れがあるとか。
寝たきりの人などは、家族が介助しても自宅での入浴は難しいでしょう。
もっとも、訪問入浴サービスを利用すれば、自宅でお風呂に入れますけど。

ですから、デイサービスのお風呂を楽しみにしている高齢者は多いです。

私が体験した3つのデイサービス施設は、それぞれお風呂にも特徴がありました。

Aは、普通の一戸建て住宅をそのまま利用しているので、お風呂は小さく1人ずつしか入れません。
ヘルパーが一緒に洗い場に入って介助するには狭いです。
(田舎の大きな浴槽を想像しないでくださいね。W900×D700×H630くらいの浴槽です)
介助していると、狭いのでシャワーがかかります。ヘルパーもかなり濡れてしまうので、着替えが必要でした。
Bは、長期入所者も多い施設で、寝たきりの人でも車椅子のまま入浴できる浴槽がありました。
公衆浴場のような大きなお風呂で、浴槽の中まで手すりが設置されています。
介助は脱衣担当、洗体担当、乾燥&着衣担当と分かれて、30人ほどを流れ作業で洗います。
残念ながら、あまりゆっくり浸かっていることはできません。
広くて多くの人が入るといっても、混浴にするわけにはいきませんから、まず男性が入り、次に女性が入るという順番制になっていました。
洗体担当のヘルパーはのぼせるくらいの重労働です。今日洗体を担当したら、明日は脱衣担当という風にローテーションが組まれていました。

Cは、介護付き分譲マンションの中にある、温泉を引いた大浴場です。
マンションの住人も利用できるのですが、午前中の時間帯はデイサービスで貸切にしてあります。
男女に分かれており、浴槽内まで手摺のある男湯には状態の重めの人が入り、洗い場の広い女湯には状態の軽い人が入ります。
ここは利用者数が少なく、脱衣所が広いこともあり、ヘルパーも楽に介助できます。
入浴中も割合ゆっくりと浸かっていただけました。

入浴後は髪にドライヤーをかけ、よく乾かしてから着衣し、血圧などを測ります。
皺の多い高齢者は隅々まで乾かさないと湿った部分がかぶれやすいので、十分拭くようにします。
皮膚の弱い方はタオルで擦ると皮膚が破れてしまいます。
そういう方の場合は、タオルで押さえるように拭く。髪の毛だけでなく、身体もドライヤーで乾かすというのが丁寧な介助でしょう。
でも、なかなかそこまでは対応できないと思われます。

水分補給を行ったら、昼食の準備です。
昼食についてはまた次で書きます。
私の所属する事業所が、デイサービス施設を始めたらしい。
「応援求む!」という呼びかけに手を上げて、行ってみました(笑)。

朝8時半から夕方5時半まで。途中昼休みが1時間入ります。
行ってすぐ、朝のミーティングがありました。
スタッフの顔合わせと今日の利用者さんの状況と確認。
1日の流れと、各プログラムの担当決め。
それが終わると、送迎車に分乗して利用者さんを迎えに行きます。

その日は激しい雨でした。
東京の住宅地は道が細く、行き止まりが多く、ワゴン車が入れるのには限界があります。
ぎりぎりまで車を寄せてから、車椅子でお宅まで迎えに行きます。
利用者さんは自分で傘をさしています。
今日は私が応援でいますから、車椅子を押すスタッフに傘を差しかけてあげることが出来ますが、普段は合羽を着て車椅子を押すそうです。

送迎車の中は、車椅子が固定できるフックなどが整備されています。
しっかり固定してから、次のお宅へ。
車中では、前回の出席からの体調の変化や、今日の具合を聞き取りします。
デイサービスに到着したら、まず手を洗っていただき、お茶をお出しして他の利用者さんの到着を待つのですが、その間は自由行動。
新聞を読む方、パズルをされる方、スタッフとお喋りする方などいろいろでした。

全員揃うと、朝の会が始まります。
この朝の会で、それぞれのデイサービスのカラーがわかるでしょう。
私はヘルパー2級の講習中に2か所のデイサービスに行ったことがあります。
まだ素人でしたから、今回とは視点が違いますが、この朝の会はそれぞれ特徴がありました。

Aは、新聞の1面の話題を最初に持ち出します。
「こんなことはご存知ですよね」という態度が見え隠れし、利用者さんが知的な方々だと認識している姿勢があるのです。
そのデイは、元議員さんや学校の先生などが多く利用されています。
レクリエーションも、書道、華道、俳句を作るなど、ハイソな感じ。
家具は全部イタリアからの輸入品で、超豪華です。

Bは、言い方は悪いですが、幼稚園のようです。
声かけも、「~しましょうねぇ」などと、まるで子どもに話しかけるようでした。
レクリエーションは塗り絵やカラオケで、「さあ、できましたかぁ?」「すごーい♡ お上手ですねぇ」という感じでしたが、
「アンタ、利用者さんをバカにしてるのか!」と思っちゃうほど。
利用者さんたちが白けていたり、うんざりしていたり、あきらめている様子なのに、全く気がつかない。お寒いデイでした。
(ご家族をお預けするときには、ぜひ1日密着で見学させてもらいましょう)

今回のCは、やはり時事ネタから入り、季節の話題に進み、季節の共同作業を行うという手順でした。
大きな模造紙に、木が書かれており、そこにピンクの紙でお花を作って張ってもらうのです。
「みんなで大きなものを作るなんて、小学校以来よ」と、どなたも嬉しそうに和気藹々と作業なさっていました。
「桜ね。大きな桜の木になるわね」
模造紙いっぱいの桜が出来上がるまでには、まだ2週間はかかりそうでした。
こうして作業を残しておいて「また来週も来なくちゃ」と、思っていただくのが狙いです(笑)。

作業の時間が終わると、お風呂です。
これはまた次回に書きますね。
ずいぶん日が経ってしまいましたが、3月8日に視力障害者のためのパソコン周辺機器を展示しているイベントに出かけてきました。
生涯学習センターの一室にパソコンが並べられ、音声で読み上げてくれるソフトや、点字をプリントアウトできるプリンターなどが並んでいます。

以前から私のブログを音声読み上げソフトで読んでいるとおっしゃる方があって、それはいったいどういうシステムなのか知りたいと思っていました。
スキャナには、活字だけを拾い上げる機能付きの物があり、同じように活字を拾い上げて読んでくれる機械もあるのだということも聞いてはいたのですが、(新聞などをその装置で朗読してもらっている人がいらっしゃる)Webサイトやブログを読み上げるのは、どんな風になっているのでしょう。
また、朗読そのものは、どの程度聞きやすいのでしょうか。
生まれ付き視力障害がある方と違い、糖尿病などで高齢になってから視力を失った人は、適応が難しいと言われています。そういう方にも使いこなせるものなのでしょうか。


1番知りたかった読み上げソフトについて、Tさんが実際に使用しながら説明してくださいました。
Tさんは全盲だということでしたが、全然そうは見えないような指捌きでキーボードを操ります。
考えてみたら、見えないのですからマウスを使うことができません。
マウスポイントを指定する必要がある場合、どういう方法を使っているのかも気になります。

操作の全てはキーボードで行われます。
ShiftキーやCtrlキーを使っていく他、ファンクションキーにも設定が施されていて、音声のボリュームや速度などまで指定できることがわかりました。

そこで、このブログの「盲目のヴァイオリニスト」の記事を読み上げてもらいました。
何気なく読み過ごしてしまう私ですが、実はこの記事には画像も使われていますし、リンク欄もあります。川畠さんの名前にはルビも振ってあります。
ページ全体がどう読まれるのかも注目ですが、見ることで得られるそういうポイントがどうなるのか、非常に興味がありました。

ページ全体は左上から読んでいきます。
だから左側にメニューフレームがあるサイトだと、メニューを縦に読み、そのフレームを読み終わってから右フレームの本文を読みます。
それを考えると、本サイト「月明かりの部屋」は、バリアが高い! 左フレームサイトです。
メニューの上から5番目を見ようと思うと、ずーっと読み降りてきて、ようやくリンクへたどり着くという状態になります。
その後、左フレームを更に下まで読んでようやく右フレーム本文を読んでもらえるのです。
あああ。サイトをバリアフリーWebに作り替えなくちゃ。
でも、暇がない。暇がないよーーーー(汗)

文字にリンクが付いていると、読み上げる音声の高さがぴょこっと上がります。
画像は、そのソースにalt="○○"と、サブタイトルや属性が設定されていれば、それを読んでくれます。それを聞くことで、そこに画像があるということを教えてくれるのです。
ルビの振られた言葉は、まず漢字を読み、そのあとルビの部分を読みます。
こういうのはhtmlのソースを知っていると、よく理解できます。
これからはちゃんとサブタイトルや属性も指定して行こうと思いました。

また、MIDIがかかりっぱなしのサイトは聞き取りにくいとか、サブタイトルがない全画面画像がバッテンで表示されなかったり、ページが重くて表示に時間がかかる場合はパソコンが沈黙してしまうので、壊れたかと心配するというお話も聞きました。
やはり私たちは目から多くの情報を得ているんだなぁと改めて思います。

もし見えていない人がこれを読んでいたら。

そう考えながらホームページやブログを作成すると、自ずと視力障害者にも優しいものが出来るでしょう。
パソコンは情報の宝箱です。
視力障害のある人にとっても貴重な情報が、自宅に居ながら手に入れることができます。
多くの人が、自由に使えたら良いなと思います。
外気温との温度差を緩和するために、ドアが二重になっているレストランをよく見かける。
そういうのってたいていは、どちらか一方は自動ドアで、もう一方は手動のことが多い。

近所のDというレストランは、車椅子用に駐車場からドアに向かってスロープが延びている。
車椅子の体験学習をしたとき、このレストランを利用した。
自力で車椅子を操作してスロープを登ったところに手動のドアが立ちふさがっているのだ。
このドア、外から手前に引かなければならない。
ガラスのドアはとても重く、自分ひとりの力で座りながら引くのは困難だ。しかも引いている間、車椅子はバックさせる必要があり、やっと開けたと思っても固定できずに勝手に閉まろうとする。
気持ちは焦る。それに、とても危険だ。

店内ではメニューを手に持ったかわいいお姉さんが2人、笑顔でこちらを見ている。
見ているだけ。まだ店内に入ってはいないので、お客と認めてはくれないらしい。
結局同伴のヘルパーに応援をたのみ、ドアを開けていてもらって、ようやく店内に入った。
「いらっしゃいませー。お二人様、禁煙席でよろしいですか? お席までご案内いたしますー♪」
さっきのお姉さんがにこやかに案内をしてくれる。
これがまた、狭い通路をぐねぐね曲がった奥まった席に案内された。
「ランチメニューにはドリンクバーが付いております。ご自由にお飲みくださいー♪」
この体験は基本的に“ひとりで車椅子を利用して生活する”ためのものだ。
同伴のヘルパーには待機していてもらい、自分ひとりでドリンクバーへ行ってみる。
カウンターが高い。 全然見えない。手が届かない。
ここでも私はひとりでドリンクを選ぶことが出来なかった。
ヘルパーに介助してもらってやっと食事を終えたのだが、廊下が狭く、トイレまで車椅子で行くことは出来なかった。

ここで交替。今度は私がヘルパー役で、車椅子に座った友人を見守る。
レストランも場所を替えて、Fに行った。
ここは外側のドアが自動ドアで、内側にはウェスタンドアが付けられている。
自動ドアを通ると店員さんが駆け寄ってきてウェスタンドアを開けた状態で持っていてくれた。バタンバタンとバネで開閉するドアは車椅子のちょうど頭の高さくらいで怖いくらいだ。持ってくれて安心する。
ランチメニューはバイキングとドリンクバーだ。
店員さんは料理の乗っているテーブルから近く、通路の広いところへ案内してくれた上、フロアマネージャーが担当として付き添ってくれる。
料理も説明して皿に入れてくれるし、テーブルまで運んでくれる。
ドリンクも同じ。
食事中は離れた所から見ていてくれて、ドリンクがなくなると声をかけてくれる。
とっても親切♡
お勘定をすませて帰ろうとすると
「ご満足いただけましたでしょうか。至らない点がございましたら、ぜひご意見をくださいませ」と、アンケート葉書きを渡された。

レストランの良し悪しは、メニューの豊富さや美味しさ、値段や雰囲気だけで決まるものではないと痛感した。
形ばかりのバリアフリーの店舗は、結局不便で使えない。
それは健常者に向かって「当店は障害者にも配慮している優しい店です」とアピールしているに過ぎない。嘘っぱちだ。
本当にバリアフリーな店は、くちこみで広がって行くのだろう。
そういうお店で、さらに食事が美味しくお値打ちならば、誰にでもオススメできるんだけどなぁ。

そういう視点で、レストランを見たことありますか?
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